これは、フィンランドの『オンカロ』という、放射性廃棄物処理施設を紹介している、ドキュメント映画。デンマークの監督マイケル・マドセン作。
フィンランドでは、放射性廃棄物を再利用せず、そのまま、地下500m、全長5kmに及ぶ地下埋設施設に埋めてゆくそうです。
その耐用年数は10万年。人智の及ばぬ長い年月。この施設を掘り起こしてしまう危険性について、議論が起こります。
絶対掘り起こすな、という警告を残したいが、100%有効なサインは不可能。人の好奇心を押さえることはできないし、さらに鉱物資源的には宝の山とも言える。1万年後には、おそらく今使っている文字(言語)も、存在しない。
人はどうするべきか。
忘れ去ろう、という意見。
警告サインを建てよう、という意見。
手塚治虫の作品に、増えすぎてしまった人口を減らすべく、人類が安楽死するために作り出したという4000年前の猛毒を、掘り当ててしまったとある医者の葛藤を描いた話があります。彼は、その貝に書かれた古い文字をなんとか解読し、その粉が猛毒であることを発見。そしてその薬を、がんで苦しむ妻に飲ませてしまうのですが、自分が死にかけた時には、使うことはできませんでした。
そして、最後はふたたび埋める決心をする。その時の台詞が印象的でした。
「もしわれわれの子孫がとおい未来のある日この貝を発見したとき...またわれわれがしたようにさらに未来へ送ってしまうかそれとも有効にこれを使うか...それは彼らの自由だ」
核廃棄物は、掘り出した時点で生きものの体に害を与えるため、ここまで言ってしまうのは無責任かもしれません。それでも、遠い先の人間がどう判断するかはさておき、せめて近い未来の安全を願い、埋める決心をして、処理施設を作っていることを、誰か責められるでしょうか。
とりあえず気になったことは、
イルカ肉に含まれる水銀の量の正確な値
イルカの回遊経路
イルカ肉の消費量
の3点でした。
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この映画の主人公となっているのは、
THE COVEを撮るきっかけにもなった、
Richard O' Barryさん。
彼は、イルカの捕獲に反対していて、
それを人々に訴えたり、実際に水族館から
イルカを連れ出し海に放ったりしながら、
自分の意志を貫いてきた人物。
そんな彼がこれまで歩んできた歴史を
知ることができたことは、
この映画を見て一番の収穫だった。
ただ、監督Louie Psihoyosに、この映画が
「love letter to the Japanese」だと言われると
かなり戸惑ってしまう。
この映画に愛があるとすれば、
それはイルカに対してであって、
日本人に向けて愛ある表現がされているとは、
私にはどうしても感じられない。
それでも、日本に向けてのメッセージであることに
違いはないので、いろいろなヒトが自分の目で見て、
自分の返事をしたためるべきだと思う。
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ヒトが生きるために一度に大量にあやめている命は、
イルカに限らない。
もちろん、食べる、食べないに関わらず。
そういった現実は(心の隅でもいいので)
知っていなくてはいけない。